Reading the leading shoes

J.M.ウエストンのモカシン180


Feb 26th, 2014

Text_Masahiro Minai

「あそこのブランドはかなり小さめのサイズを勧められるぞ!」とシューズ好きには有名な存在だったのがフランスのシューズブランドの雄であるJ.M.ウエストン。4ミリピッチで細かくサイズ展開されていて、ウィズ(足囲)も豊富にとりそろえていることから、足とシューズのフィット感に関しては他の追随を許さない。

日本人はいまでこそジャストサイズでドレスシューズを履くようになったが、かつては少し大きめで履く人も少なくなかったから、ここのサイズ選びにビックリしたこともあったのだろう。J.M.ウエストンは 個人的にもいつかトライしてみたいと思っていたが、イギリス靴やオールデンなどのアメリカ靴のほうが身近な環境だったので、なかなか履く機会がなかった。

そんな筆者がJ.M.ウエストンを最初に購入したのは東京でもパリのシャンゼリゼやサンジェルマンデプレの直営店でもなく、ニューヨークのJ.M.ウエストンであった。
1995年の年末から1996年の年始にかけて弟と観光旅行に行き、その際に宿泊していたのがエセックスハウスだったのだが、帰国前日に買い物の欲求が充たされず、ホテルからそれほど遠くないニューヨークの直営店を訪れたのだった。

ショップに入ると小柄な眼鏡をかけた双子に見える二人のスタッフが接客してくれる。
当初はライトブラウンのスエードローファーを所望したのだが、当地では展開がないらしく、ダークブラウンスエードのローファーに変更。足のサイズを計測器で計るとサイズは5Eとのこと。エドワードグリーンやパラブーツはサイズ6だったので、「やっぱり小さめ勧めてくるな、さすがに小さいのでは?」と思ったが、多少の窮屈感はあったものの、決して不快ではなく、「履いているうちに足に馴染むから、最初はそれくらいのフィット感がいいよ!」という彼らの言葉を信じ、そのサイズを購入した。

あれから18年が経過したが、このローファーは現役で活躍している。ローファーでありがちな踵の浮きもなく、快適な履き心地を現在もキープしてくれているし、その後のワードローブを考えてみると、ライトブラウンではなく、ダークブラウンのスエードを購入してよかったと思っている。ちなみにこのローファーはインソールの刻印デザインの変更などあるものの、基本スペックはそのままに現在も継続展開されているようだ。

※写真は筆者私物。

NAVIGATOR
南井正弘

47歳/愛知県出身/靴に詳しいフリージャーナリスト
「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日のランニングを欠かさないファンランナー。

ナイキのフォレストヒルズ

アディダスのスタンスミス


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