HOW TO

ジップアップ パーカ Vol.01


Mar 9th, 2017

Text_NEWYORKER MAGAZINE
Photo_Toru Oshima

氷雪地帯で生活をしていたアラスカ先住民のイヌイット民族が、アザラシやトナカイなど、動物の皮革でフード付きの上着(アノラック)をつくったのがパーカのルーツ。パーカの語源はロシア北部で使われるネネツ語の「パルカ」で、「動物の皮」という意味がある。スウェット生地は第二次世界大戦などの影響により、当時普及していたウール製の肌着に変わって、コットン製で吸水性の高いウェアの需要が急速に増加した。そのなかでスウェットシャツの応用としてスウェットパーカが生まれ、日本では80年代よりファッションアイテムとして次第に取り入れられていった。

ITEM TIPS

1. Material
オールシーズン使える適度な厚みの生地。

スウェット生地に杢目が見られるのは、色が均一化されていない濃淡のあるコットン繊維で生地が織られているから。生地の裏地はパイル編みになっているものが一般的で、これが高い保温性、吸水性をもつ理由。<NEWYORKER>のアイテムは適度な厚みで季節を問わず羽織れる一着。ナチュラルな色合いも魅力だ。

2. Interlining cloth
被らないことが多いフードを美しく見せる。

ウェアに与えられたフードはもともと、防寒、防風のために与えられたもの。スウェットパーカのフードも同様の意味をもつが、被っていないときは形がくずれがち。しかし、フード内部の襟の部分に、芯地を縫い付けるひと手間を加えることで、フードが自立する。これにより首まわりのシルエットが美しいラインを描く。

3. Draw code
絶妙な設計のドローコード。

フード部分に付いているドローコードは、フードの密閉性を高め、防寒機能を向上させるためのもの。通常のスウェットパーカではフードの外側からコードが通されているが、こちらではあえて内側から通す仕様に。フードが自立するため、内側から通したほうが着用時のルックスがよく見える。

4. Shoulder seam
小さな工夫で得られる大きな効果。

パーカの袖には、セットイン・スリーブとラグラン・スリーブの2タイプあるが、前者の場合、ボディの肩のシームラインが着心地に影響を与えてしまう。こちらのアイテムでは肩で羽織ることを意識し、シームラインをあえて背中側に入れることでストレスを軽減すると共に、フードの重さで後ろに引っ張られないように工夫されている。

5. Front pocket
スッキリ仕様のフロントポケット。

スウェットパーカのフロント部分に生地を重ねる形であしらわれたポケットは、その形状から“カンガルーポケット”と呼ばれ、モノを入れるためではなく、手を温めるためにつくられた機能。しかし、見た目がカジュアルに寄ってしまうことから、このアイテムでは玉縁ポケットに仕様を切り替え、スッキリとした見た目に仕上げている。

6. Circular knitting
カットされた脇下のシームライン。

脇下に縫い目がないデザインは、着心地のストレスを軽減させ、スッキリとしたルックスを確保できる。通常、カットソー類は前・後見頃を分けたパターンで縫製されることが多いが、あえて手間のかかる脇を続けたパターンを引いてつくることで、一線を画す一着となる。


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