HOW TO

Vol.15 大人のためのカラーコーディネート

パーソナルカラー編


先月の流行色特集に引き続き、今回は『自分に似合う色の見つけ方』をお届けします。『自分と相性の良い色、悪い色=パーソナルカラー』を知ることで、ファッションをもっと深く楽しみましょう。今回もスタイリストで服装心理カウンセラーでもある、久野梨沙さんに伺いました。

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久野梨沙

服装心理学に基づくスタイリングの第一人者。大学で認知心理学・色彩心理学を研究した後、大手アパレルメーカーでの商品企画職を経て個人向けスタイリストに。現在は、色彩心理を活かした印象コントロールや外見コンプレックスの解消、服装でのモチベーション向上など、ファッションと心理を絡めた情報発信に定評がある。


まずは自分を4つの季節に分類。

肌や瞳の色など、自分の個性がどのグループに属されるか、セルフチェックしてみましょう。

SPRING TYPE
スプリングタイプ

【肌の色】
血色がよく、黄身が強い
【瞳の色】
明るい茶色で、きらきらしている印象
【髪の色】
明るい茶色で、艶のある質感

SUMMER TYPE
サマータイプ

【肌の色】
頬にピンク味があり、きめが細かい
【瞳の色】
ソフトな黒で、白目と黒目のコントラストが少ない
【髪の色】
赤茶に近い黒で、サラっとした質感

AUTUMN TYPE
オータムタイプ

【肌の色】
全体的に黄身が強く、ほほの赤みが少ない
【瞳の色】
深みのある茶色で、落ち着いた印象をもっている
【髪の色】
暗い茶色でさらさらした質感

WINTER TYPE
ウィンタータイプ

【肌の色】
色白で血色がないか、焼けている場合は赤みが強い
【瞳の色】
深い黒で白目と黒目の境がはっきりしている
【髪の色】
黒く、太くて艶のある質感

このシーズンカラーの中で当てはまる項目が多いシーズンがあなたのパーソナルカラーです。シーズンカラーのグループは一つだけでなく、複数にまたがる人もいます。次にそれぞれのタイプごとにおすすめのカラーをチェックしましょう。

スプリングタイプの方が似合う色

顔まわりにパーソナルカラーがあると明るく見せることができます。アクセサリーで色をプラスするのもいいですし、白とかけあわせたギンガムチェックもよく似合います。

ダークカラーのジャケットの場合、インナーでパーソナルカラーを取り入れると明るく好印象。明るい色同士なら色×色の組み合わせもきつい印象になりません。

明るい色が好相性です。

明るくクリアな色のアイテムを身につけたとき、顔色がよく見えるのがスプリングタイプの特徴。明度の高い色は似合うものの、淡いカラーや青みが強い色を身につけると顔色が悪く見えてしまうこともあります。傾向として、グリーンやイエロー、オレンジなど黄味が強い色は得意です。マルチカラー配色など「ちょっと派手かな?」と思うくらいの色合わせでまとめるコーディネートもスプリングタイプの方におすすめです。

サマータイプの方が似合う色

パキッと明るい印象になる白も、グレーとかけあわせるとサマータイプの方によく映えます。全体が淡くぼやけてしまうようでしたら、小物でメリハリをつけるというテクニックもおすすめです。

ベージュも黄みが強いものより、グレイッシュなものがより似合います。シャツで色をプラスするならビビットなものより、淡いカラーがこのタイプには映えます。

コーディネート全体を淡いトーンに。

繊細でソフトな雰囲気を持つサマータイプの方は、青みが強く、少しグレイがかった穏やかな色を選ぶとよいでしょう。色使いにはメリハリをつけず、コーディネート全体を淡いトーンでまとめるのがコツ。素材も軽やかな質感のあるものや、透け感を意識すると、より自分らしさを引き立たせてくれます。

オータムタイプの方が似合う色

微起毛やファーなど小物や素材から選ぶというのも良いでしょう。深い色がリッチに見せてくれます。アクセサリーは白いパールなど、明るめをチョイスすると重たくなりません。

スーツスタイルでは、シャツやタイでパーソナルカラーを意識してみましょう。タイなら深みのあるカラーも合わせやすいですし、誠実さや落ち着きのある印象もキープできます。

深めの色を選びましょう。

シックで知的な印象なのがオータムタイプの特徴。深みのある色が似合い、淡い色味は顔色が寂しく見えてしまうため、苦手なカラーです。明るい色を取り入れるときには、厚手のマットな素材を選ぶと合いやすくなります。また、麻やコットンといったさらさらした質感の天然素材もおすすめです。ボトムは濃いブラウンを合わせることで、大人っぽい印象を強めます。

ウィンタータイプの方が似合う色

トータルのコーディネートでメリハリを意識しましょう。コントラストが足りないなと感じたら、はっきりとした柄物の小物を取り入れるアクセントも効果的です。

スーツ、シャツ、タイでコントラストをつけても派手にならず、逆に雰囲気が醸し出されるのがこのタイプ。トップスにダークカラーを着るときは、差し色で遊んでみてください。

メリハリをとにかく効かせましょう。

凛とした雰囲気を持つウインタータイプの方は、コントラストが強いカラーコーディネートがよく似合います。例えば淡い色味のトップスにビビッドなカラーリングのアクセサリーなど、ウィンタータイプの方の特権とも言えます。柄物や、ごく薄いシャーベットカラーにブラックを合わせるなど、メリハリの効いたカラーコーディネートにするのがポイントです。

POINT

ビジネスシーンでは選ぶ色の範囲が限られているからおしゃれを楽しめない、また着たいのに似合わないと思っている色がある、というのは誰しも経験があるものです。ほかにも、年齢を重ねると黒が似合わなくなるというのもよく言われますが、素材を変えると案外しっくりくるものです。 たとえば、シルク素材をはじめとした光沢のある素材は似合わなくても、ウールなどマットな素材に変えると似合うということがあります。大人だからこそ着こなせる服、おしゃれというものがあります。パーソナルカラーをほどよく取り入れて、自分らしさに磨きをかけましょう。

Vゾーンのつくりかた

大人のためのカラーコーディネート


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