HOW TO

2016年春夏トレンドカラーの取り入れ方


photo_kazunobu yamada(LESSON 01、03)、takehiro uochi(LESSON 02)
styling(LESSON 02 GENDERLESS-C MEN・WOMEN、ORGANIC-C MEN、ALL WHITE MEN)_risa hisano
text_yuichiro tsuji

※掲載アイテムの一部は、店頭・オンラインサイトで未入荷のものがあります。

まだまだ寒い日が続きコートが欠かせない毎日ですが、気持ちはすでに春へと向かっているという人も多いのではないでしょうか。今回のHOW TOでは、シーズン・スタートの恒例行事となった「トレンドカラーの取り入れ方」を特集します。春物のショッピングへと足を運ぶ前に、まずは今シーズンのトレンドと、自分に似合う“パーソナルカラー”を熟知してからお買い物へ繰り出してみてはいかがですか?

NAVIGATOR 久野 梨沙(ひさの りさ)さん

服装心理学に基づくスタイリングの第一人者。大学で認知心理学・色彩心理学を研究した後、大手アパレルメーカーでの商品企画職を経て個人向けスタイリストに。現在は、色彩心理を活かした印象コントロールや外見コンプレックスの解消、服装でのモチベーション向上など、ファッションと心理を絡めた情報発信に定評がある。パーソナルスタイリストを養成するマンツーマンスクールの新規入学生を募集中。

http://www.forstyle.biz/fashion_school/

LESSON 01

2016年春夏のトレンドカラー

「ジェンダーレスカラー」「オーガニックカラー」「オールホワイト」

TREND COLOR #01

GENDERLESS COLOR|ジェンダーレスカラー

淡いカラーで性差を越えたスタイルに。

ここ数シーズンよく取り上げられるキーワードとして「ジェンダーレス」という言葉を耳にしますが、アイテムやスタイルだけでなく、今季は色にもその傾向が。例えば、淡くて透明感のあるペールピンクのアイテムを男性が着て、ちょっと柔らかいエッセンスを取り入れたり、女性がサックスブルーのクールで落ち着いた着こなしに挑戦したりなど。それを補う色として、ライトイエローやミントグリーンを添えると、ジェンダーレスなニュアンスがより強調されます。

TREND COLOR #02

ORGANIC COLOR|オーガニックカラー

昨シーズンのトレンドに“力強さ”と“土臭さ”を加えて。

秋冬にレディースファッションを賑わせたボヘミアンや、メンズの定番としていつの時代にも愛されるミリタリーは、今シーズンもトレンドのポジションを譲りません。これらのスタイルによく見られる、どこか“自然”と調和する色こそがオーガニックカラーです。代表的なのはモスグリーンやサンドベージュ、加えてサーモンピンクにマスタードなど。女性ならアフリカ民族のような力強いトライバルな配色、男性ならミリタリーに加えてサファリスタイルを彷彿とさせる土臭い色を、リネンやスエードなどの素材で取り入れると効果的に今年らしさを強調できます。

TREND COLOR #03

ALL WHITE|オールホワイト

要注目! クリーンかつスマートな全身ホワイト。

今シーズンの新しいトレンドとして注目したいのは、クールで潔さを感じるオールホワイトの着こなし。メゾンブランドのコレクションでも、こういったスタイルが多く見られました。まるで漂白をしたかのような清廉なホワイトや生成りのオフホワイトなど、ひとつのコーディネートの中にトーンの違う白を取り入れて、着こなしに表情をつけるのがおすすめです。「全身白はちょっと抵抗がある」という方は、アクセントとして黒やシルバー、グレーを小物類やシューズで取り入れると、着こなしに締まりが効いて、色合いのバランスが取りやすくなります。

LESSON 02

トレンドカラーを取り入れたスタイル

GENDERLESS COLOR|ジェンダーレスカラー

【 Men 】

ペールカラーのシャツでフェミニンに。

青みの強いシルク混のスーツにペールカラーのシャツを合わせた着こなし。軽い生地を使用した清涼感のあるスーツは、ラベンダー色のシャツとも相性抜群です。さらには、さり気なくスーツにあしらわれた赤いチェック柄がシャツの色を上手になじませてくれます。タイはストライプではなくドット柄で、フェミニンなニュアンスを強調しましよう。

スーツシャツタイベルト

【 Women 】

色だけでなく柄の組み合わせにも要注目!

全体の配色をクールに仕上げて、すこしだけマニッシュなスタイルに。インナーをピンクにすることでジェンダーレスカラーを取り入れた着こなしを完成させています。柄の細かいチェック ジャケットと大柄のスカートを合わせて、見た目にインパクトのある“バジー”な要素もプラス。

ジャケットブラウススカートパンプス

ORGANIC COLOR|オーガニックカラー

【 Men 】

機能的なアイテムを組み合わせるのがミソ。

サフランカラーのアウター、サンドベージュのボトム、インナーはグリーンのニットで構成して、オーガニックな配色に仕上げています。オーガニックカラーはユーティリティなスタイルに仕上げるのがポイント。ミリタリーなどの機能的なアイテムを取り入れることで、着こなしの濃度がグッとあがるのでぜひチャレンジを。

アウターニットシャツパンツシューズ

【 Women 】

アイテム選びでオーガニックかつクールに。

モスグリーンのミリタリーパーカは、まさにオーガニックカラーを象徴したアイテム。これにサックスのシャツやインディゴが濃く残ったデニムを組み合わせて、爽やかに着こなすと女性でも取り入れやすくなります。スカーフや、レザーのバッグなどでリッチなアクセントを加えるのも効果的です。

ブルゾンシャツパンツスカーフバッグシューズ

ALL WHITE|オールホワイト

【 Men 】

異素材を組み合わせるのが着こなしの鍵。

クリーンなイメージを構築できるオールホワイトの着こなし。トーンが同じだけにちょっとだけ難易度が高くなりそうですが、コットンニットやリネン素材など、同じホワイトでも表情の異なるアイテムを合わせると、コーディネートにメリハリが生まれ着こなしやすくなります。バッグなど黒い小物で引き締めるところもポイントです。

シャツパンツニットディパックサンダル

【 Women 】

カラーアクセントを効果的にプラス!

インナーの白いパーカ×白いボトムというホワイトの面積が広くとられたこの着こなしは、オールホワイトの好例と言えるでしょう。ベージュのトレンチコートで優しいカラーアクセントを加えて、ベルトやシューズのブラックでコーディネートを引き締める。カラーの足し算がオールホワイト・スタイルを上手に着こなす秘訣です。

コートブルゾンシャツパンツベルトバッグ

LESSON 03

パーソナルカラーを取り入れて

カラーコーディネートの達人に!

「トレンドカラー」を熟知しても、自分に似合わなければ意味をなしません。では自分に合う色、つまり「パーソナルカラー」とは一体どんな色なのでしょうか? それは肌の色や髪の質、瞳の色など、さまざまな要素が組み合わさって決まります。次のチャートを見て自分がどのタイプに当てはまるかチェックしてみましょう。

若々しく元気な

「Spring type」

黄みがかった暖かみのある肌色で、色素が薄い人がスプリング・タイプ。トレンドカラーの中では「ジェンダーレスカラー」が似合います。オレンジ寄りのピンクなどを取り入れると、健康的で若くて活発な印象に。コーディネートにおいて素材のミックスが活きるのも特長。固い素材×柔らかい素材、光る素材×マットな素材など組み合わせを楽しんで。

繊細で穏やかな

「Summer type」

肌色の黄みが薄く、髪や瞳の色素も薄い人はサマー・タイプ。こちらも「ジェンダーレスカラー」が一番似合うトレンドカラー。スプリング・タイプとは対照的にブルー系のクールで落ち着いた色合いが◎。リネンや目の粗いコットンなどマット素材のアイテムを着ると映えるので、意識的に取り入れましょう。全身マットで素材感を統一するのもおすすめ。

知的で落ち着きのある

「Autumn type」

肌の色に暖かみがあり、髪や瞳の色素が濃いオータム・タイプは「オーガニックカラー」と相性抜群。オーガニックカラーは原色系の強い色が多いのですが、春夏らしく淡めのトーンで取り入れることを心掛けてください。素材は起毛感のあるものがおすすめ。春でもスエードや、洗い込んで毛羽立ったリネンも好相性。天然石やウッド系のアクセサリー◎。

堂々とした存在感を放つ

「Winter type」

髪や瞳の色が濃い黒色で、肌の黄みが薄い人はウィンター・タイプ。コントラストの効いたカラーリングが似合います。トレンドカラーなら「オールホワイト」がマッチ。上下真っ白いアイテムを着て、小物やシューズでブラックを入れたコーディネートに挑戦するのはいかがでしょう? 素材はサテンやシルクなど、上品な光沢のある生地がおすすめです。

ワードローブを整理して、いつでも輝くヒトに。

スタイリスト森岡 弘が伝授! ビジネスシーンにおけるスーツの正しい着こなし術。


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