HOW TO

トレンドカラーの取り入れ方


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巷ではそろそろ秋冬ファッションが本格的にスタート!今シーズンのファッションを語る上で欠かせない、注目の流行色とは? 色や素材から、着こなしのコツ、パーソナルカラーに至るまで、流行色を上手に取り入れるポイントが目白押し。今回もスタイリストで服装心理カウンセラーの久野梨沙さんがナビゲーターです。

LESSON 01

2014年秋冬の流行色

「スモーキーパステルカラー」と「ほっこり系暖色」が二大トレンド

トレンドカラー①:スモーキーパステルカラー

暗から明へがらりと変わる

これまでの秋冬といえば、落ち着いたトーンの深い色が定番でした。しかし、今年は明るいトーンのパステルカラーが目新しいトレンドとなりそうです。パステルカラーは通常春のイメージカラーですが、グレーがかってスモーキーなのが今年の秋冬パステルカラーの特徴です。もちろん差し色使いでもOKですが、今年は明るいトーンで全体のコーディネートをまとめるのが新鮮です。例えば、コートには明るめのライトグレー、インナーにスモーキーなピンク、そこに明るいグレージュ(グレー+ベージュの混合色)のパンツを合わせるのが”今年の気分”です。

トレンドカラー②:ほっこり系暖色

素材感×色柄で暖かな雰囲気を

キャメル、バーガンディ、エンジなど全体的に赤みがかった暖色系も、この秋冬のトレンドカラーの一つです。「素朴」「ほっこり」「洗練され過ぎていない」「北欧」がキーワードになっています。面白いのは、色だけでなく、素材でもこのトレンドを補完しているところ。例えば、ローゲージニット、ツイードや厚手のウールジャケットなど毛羽立った起毛素材が今年のトレンドアイテムです。色柄と素材の両面から今年らしい着こなしを楽しみましょう。

TREND MEMO

二大トレンドだけじゃない!その他の秋冬トレンドカラー

③ 80年代のネオンカラー

ネオンカラーは使い勝手のよい色です。パープル系のネオンカラーを使えば高級感漂うヴィクトリアン調になり、イエロー系をからめれば春夏から続くトレンドのスポーツテイストにあふれた着こなしになります。

④ ベーシックなクールカラー

ここ数年続いている、ネイビーの流行は今シーズンも継続します。ネイビーを中心にグレーなどを合わせたシンプルなカラートーンは、かっちりとしたスタイリングに最適です。長年愛用したいアイテムならば、飽きのこないネイビーを選択するとよいでしょう。

LESSON 02

トレンドカラーのスタイルサンプル

旬な色柄×素材で今年らしい着こなしを!

Business Style | 起毛感のあるジャケット×暖色で暖かな雰囲気を

スーツスタイルでは、Vゾーンにトレンドのエンジやバーガンディなどの暖色を差すと新鮮さと暖かな雰囲気がアップします。ブレザーやジャケット類は、ネイビーやグレーで起毛感のあるもの、中でもしっかりとした仕立てのものを選びましょう。特に、細いラペルやウエストを絞ったモダンな仕立てよりも、定番のシルエットを生かした大人の着こなしがオススメです。スーツスタイルでは、Vゾーンに暖色を差すと高級感がアップします。足下は濃い色のレザーシューズを合わせると全体が引き締まります。

Casual Style | 暖色を差し色に上手なアクセントを

ブルーとグレーの寒色系グラデーションの中に、今年なら暖色を差し色として使うとシンプルな中に旬な雰囲気をプラスできます。まずは、ジャケットなどのインナーにキャメルやマスタードカラー、明るめの赤などを持ってきて、チラ見せするところからチャレンジしてみましょう。また、暖色だけのトータルコーディネートに抵抗がある人は、例えば、スウェードのような起毛感のある暖色のベルトやバッグなど革小物を取り入れるだけで、去年とは違った新鮮な着こなしになります。

Business Style | 温もりカラーでトータルコーデ!首回りにも彩りを

暖色系スカートのトップスには、白シャツはもちろん、いわゆるピーコックグリーンと呼ばれる、黄色がかった青緑色を合わせると色のメリハリがついて新鮮です。一方、ネイビーや黒といったクールな印象のカラーを合わせると統一感が出にくいのでくれぐれもご注意を。そして、首回りをスカーフなどで彩るのが今年の大きな流行です。さらにこれまた流行りのレトロ柄を選べば、トレンド感がもう一段アップします。

Casual Style | ニュアンスカラーで全身を染め上げて

パステルカラーには、グレーやグレージュなどの色をベースとしたアイテムを合わせて、ニュアンスのある中間色で全体のトーンを柔らかくまとめると今年らしく着こなせます。グレーがかったパステルカラーは、スカートなど合わせるアイテムによっては甘くなりすぎることも。そこで素材をスウェットに変えることで、大人のスポーティなコーディネートが完成します。

POINT

上から下へ、色のグラデーションを意識して

暖色系でトータルコーディネートする場合、トップスからボトムスへ、トーンを濃くしていくのが成功の秘訣です。例えば、明るい茶色のジャケットには、深いダークグリーンのボトムスを合わせるとまとまりがよく見えます。逆にトップスに濃い色を持ってきてしまうと、上半身が重たい印象になってしまいスタイルが悪く見える恐れがあるので、くれぐれもご注意を。

LESSON 03

色の取り入れ方のアドバイス

パーソナルカラーとトレンドカラーを味方にして、ファッションを楽しもう!

例年になく新鮮な色が出てきている今シーズン。まずは自分の肌と相性のよいパーソナルカラーを取り入れつつ、そこにトレンドカラーを足していくところからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

パーソナルカラーを知って、自分に合う色を取り入れる

大別すると、自分が以下4つのどこにあてはまるかチェックしてみましょう。

①肌の色素が薄く、髪や目の色が茶系

②肌の色素が薄く、髪や目の色が黒系

③肌の色素が濃く、髪や目の色が茶系

④肌の色素が濃く、髪や目の色が黒系

①、③の茶系の人には暖色系、②、④の黒系の人には寒色系が合います。色の法則をおさえて、上手に取り入れれば、自分の弱点や気になるところをカバーしてくれます。

①、②の場合、
秋冬定番の暗いトーンの色は、色素が薄い人が着ると地味な印象になりがちです。しかし、流行色のパステルカラーを加えれば、明るい印象がアップします。

③、④の場合
肌の色素が濃い人は、流行色の暖色系が合います。中でも④の色素が濃く、色調が黒系の人はネイビーなどの寒色と一緒に暖色を取り入れるとよいでしょう。

まずは自分のパーソナルカラーを知り、それをベースに自分と相性が悪い色でも差し色として取り入れれば、どんな色にもチャレンジできます。色と上手につきあって、ファッションをより広い視野で楽しみましょう!

パーソナルカラーチェックはこちらで詳しく解説しています。
Vol.15 大人のためのカラーコーディネート パーソナルカラー

NEWYORKER 2014年秋冬の新作はこちら
NEWYORKER 新作一覧 MEN’S
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久野 梨沙

服装心理学に基づくスタイリングの第一人者。 大学で認知心理学・色彩心理学を研究した後、大手アパレルメーカーでの商品企画職を経て個人向けスタイリストに。現在は、色彩心理を活かした印象コントロールや外見コンプレックスの解消、服装でのモチベーション向上など、ファッションと心理を絡めた情報発信に定評がある。

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