NEW YORKER

Special Contents

Autumn / Winter 2018

Kayoko Murayama

VOL.02

ハンサムな着こなしがしたくなる季節、
ブレザーをアクセサリーとして

スタイリスト 村山 佳世子さん × ウィメンズニューヨーカーデザイナー 大橋 智美 対談

今までにないブレザースタイルの新しい提案。ブレザーのイメージは?着ていくシーンは?おすすめのスタイリングは?…スタイリスト村山氏とデザイナー大橋の“実際に着ちゃいました!”レポートも含め、おしゃれ対談をお届け。

VOL.02

今、おしゃれな女性たちはジャケットが着たい!

── レディスファッションの中で「ブレザー」と聞くと、いわゆる“紺ブレ”といわれるかっちりとしたものをイメージする方が多いと思うんですが。

村山
だいぶ昔に“紺ブレ”って流行りましたよね?私自身もブレザーと聞くと、その印象が強くて。最近ではレディスだと「ジャケット」とひとまとめにして呼ぶことが多いかな?「ブレザー」というとエンブレム、金ボタン、ダブル、フラップポケット付き…ディテールにもルールが多そうな勝手なイメージがあります。
大橋
そうですよね。だからこそ、今回ご提案する「ブレザー」はそのイメージをあえて外したところで作ってみたかったんです。あまりブレザーブレザーしている感じではなく。
村山
本当ですね。これは、頭の中にあった“ブレザー=カッチリ”という印象が全くないですね。今のレディスのジャケットって、とてもラフな仕上がりになっていて、その流れに合った感じ。これ肩パッドが入っているんですよね?
大橋
はい。入っていますが、あえてからだに馴染むしなやかな素材にしています。昔のブレザーはしっかり肩パッドが入っているものが多かったですが、このブレザーは今の気分に合わせてもっと自然な着心地に仕上げたかったので…。
村山
ブレザーというより、ジャケットという印象ですね。ジャケットはとにかく今流行っていて、いろいろな雑誌で特集も組まれています。大人も、若い人も、カジュアルが主流ではある中、意外とみんなジャケットが着たくなってきているんですよね。
大橋
「頑張り過ぎはいやだけれど、少しだけきちんとしたい」そんな流れ、ありますもんね。
村山
ここ数シーズン、ジャケットの動きに注目して見ていますが、2018-19AWのコレクションでもジャケット人気は高く、かなり盛り上がりを見せています。トラッドスタイルのジャケットとか、メンズライクなものが多くなってきた印象です。

── 大橋さん、今回ブレザーのデザインを手がけられた中で“こだわり”を教えていただけますか?

大橋
メタルボタン、ステッチなど、見た目のブレザーらしさはそのままに、今のライフスタイルにすっと馴染むシルエットや着心地にこだわりました。
村山
生地感もこれまでのブレザーのイメージと違いますね。
大橋
そうなんです。生地の質感も意識しました。アイテム自体がメンズライクなものなので、女性らしいしなやかさを出すために、さりげなく光沢のある生地を使っています。
村山
この生地、ツヤ感があってきれいですね。
大橋
ありがとうございます。グレーもマットになり過ぎないよう意識して、実際にからだが入ると陰影できれいに見えるように仕上げました。

アクセサリー感覚でブレザーを羽織ってほしい

── 読者の方がこのブレザーを普段に取り入れるとしたら、どんなスタイリングがおすすめですか?

村山
例えばTシャツやカットソーなどの軽めのインナーに、やや太めのメンズライクなパンツを合わせたマニッシュな着こなしとか素敵だと思います。そこにスニーカーを合わせたりして、よりラフな雰囲気を作ると今っぽく映るんじゃないかしら。逆にもっと女性らしく着たいという時は、とろみのあるフェミニンなワンピースにこういうメンズライクなブレザーをさらっと羽織るのもおしゃれですよね。
大橋
まさに軽く羽織れるブレザーをご提案したかったので、村山さんのスタイリングはイメージにぴったりです。ブレザーをアクセサリーだと思って、気軽にさらっと着ていただけたらうれしいです。
村山
靴のセレクトもポイントになりそうですね。トラッドなローファーやスニーカーは間違いなく合うと思いますが、メンズライクな味つけは難しいという方はきれい色のパンプスもおすすめ。私の中では、シングルの方がどちらかというと通勤スタイルにふさわしく、ダブルの方はおしゃれを楽しむためのアイテムといった印象があるので、シングルにパンプスを合わせてみたいですね。ところで、パンツのセットアップはありますか?
大橋
セットアップはないのですが、同系色のテーパードパンツなどを合わせてスーツっぽく着こなすのも格好いいかなと思っています。
村山
そうですね。セットアップ感覚で着こなすのもおしゃれだと思います。休日にはラフな組み合わせでダブルを羽織り、お仕事に着ていくならシャツやワンピースにシングルを羽織る…そんなイメージです。いずれにしても今はさらっと羽織る感覚、これが大事ですよね。
大橋
ジャケット人気とはいえ、まだまだ昔に比べると着る機会は減ってきていると思うんです。あまり難しく考えず、ネックレスやピアスを毎朝身に着けるようにアクセサリー感覚でこのブレザーを羽織っていただけたら。

2018-19AW、ハンサムな着こなしを楽しみましょう

村山
ちょっと私も羽織ってみていいですか?
大橋
もちろんです!ぜひ着てみてください。村山さんはダブルが似合いそうですね。
村山
着ちゃった!(笑)どうですか?
大橋
とても似合ってます。さすが村山さん!
村山
ただ羽織っただけですが、サイズ感もちょうどいいみたい。生地もからだにすぐ馴染んじゃってます。肩パットが入っているけれど、薄くてやわらかいからあまりブレザーを着ている感覚がないというか。本当に軽い着心地ですね。袖をロールアップして着れば、ブレスレットや腕時計がアクセントにもなりますね。逆に、大橋さんの今日のスタイリングはシングルが似合いそうですね。シャツスタイルに合いそう。
大橋
このシャツも2018-19AWの新作なのですが、どうですか?
村山
すごく似合ってます!ブレザーとシャツとの相性もキメキメになり過ぎずいい感じです。
大橋
こうやって気軽な感覚で羽織っていただけたらうれしいですね。いつもの着こなしにさらっと。
村山
次の秋冬は、ブレザーでハンサムな着こなしを楽しみましょう!

Profile

Kayoko Murayama

村山 佳世子(むらやま かよこ)さん

高校卒業後、文化服装学院スタイリスト科に入学。卒業後、アシスタントを経て、1992年に独立。『eclat』『Marisol』などのファッション誌を中心に活躍中。旬のエッセンスをさりげなくきかせながら、女性らしい上品さとやわらかさが加わった独特のスタイリングで感度の高い女性たちから常に注目を集める。