NEW YORKER

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Spring / Summer 2020

REDA ACTIVE
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VOL.11

洗える、軽量、天然素材の変化球。パフォーマンスで勝負するブレザーと、Tシャツ

ニューヨーカーメンズデザイナー 兼清紘成 インタビュー

『REDA ACTIVE』……機能素材のレーベルとして注目を集めるイタリア生まれのパフォーマンスウールを、ニューヨーカーの代名詞でもあるブレザー、そしてTシャツへと落とし込んだ2020年・春。ニューヨーカーの狙いとは。

VOL.11

求められる「機能性」を、天然素材で追求する

── 今季、ニューヨーカーが『REDA ACTIVE』を採用した理由は。

兼清
『REDA ACTIVE』を開発したイタリア北部ビエラにあるREDA社は、1865年創業の老舗でありながら、最新鋭の設備をそろえ、オートメーション化が進む世界的にも有名な毛織物メーカーです。伝統を守り続けることと同時に、新しい生地の研究開発にも力を注ぎ、今回ご紹介する『REDA ACTIVE』もその最新鋭の技術をもって作りあげられたもの。伝統と革新を大事にするREDA社の姿勢に、昨年55周年を迎えたニューヨーカーとしても親和性を感じ、2020年・春のコレクションにハイパフォーマンスウール『REDA ACTIVE』を採用することにしました。メンズファッションに機能性が求められる昨今、化学繊維が持つ機能性を天然素材のウールで実現できればニューヨーカーらしいものになるのではないかと考えていたところ、『REDA ACTIVE』に出会いました。さらに、サステナビリティの観点から、天然素材を使用したアイテムをご提案したかったということも理由のひとつとしてあります。

── 『REDA ACTIVE』の具体的な機能性について教えてください。

兼清
まず第一に、自宅で洗濯が可能な「ウォッシャブル機能」を付加していること。そしてここに注目していただきたいのですが、『REDA ACTIVE』は“Super120’s”のファインウールを使用しています。通常、そのような上質なウールはドライクリーニングが一般的で、自宅での洗濯は想定していないことが多いのですが、この『REDA ACTIVE』は“Super120’s”でありながら自宅での洗濯が可能です。それに加え、消臭性を備えていることも特長のひとつです。

── 天然素材で洗えて、消臭性も備えたウールというのは、これからの季節に活躍しそうですね。兼清さんは、REDA社の工場にも足を運ばれたとか。

兼清
施設や設備のきれいさに驚きました。オートメーション化も進んでいる工場で、全てが徹底的に管理されているという印象を受けました。そして、オートメーション化されている一方で、いちばん大切な品質管理、洗いやセット(*)などの工程は熟練の職人さんの目と感覚できちんと管理されています。我々も同じですが、生地づくりをするうえで、どんなに機械が優秀でも最終的に重要になってくるのは人の“感覚”です。そういった意味でも、今回REDA社の工場を拝見させていただいたことで、当社の品質管理の価値観に近いものを感じました。
(*)生地を安定させる工程。

隠れた部分にこそ、ニューヨーカー流の仕掛けを

── では、それぞれのアイテムについてお聞きします。今回、ブレザー2型が登場しますね。

兼清
ニューヨーカーがいちばん大切にしているアイテムがブレザーであるということから、シングルとダブルの2型ご用意させていただきました。私たちは“ブレザー”が持つ可能性や価値を時代とともに進化させることが必要と考えておりますので、お客様が“まだ持っていないブレザー”、“あったらいいなと思うブレザー”とは何かを常に探しています。そのなかで今季は、今注目を集めているハイパフォーマンスな素材でブレザーをご提案してはどうか?という考えに至りました。シングルには弊社が今、スーツでも展開しているライトウェイトな仕立てを採用しています。その魅力は、何と言っても軽量感。夏場は軽さ=清涼感にもつながりますので、アクティブな着心地、軽やかさ、涼やかさを感じていただきたいです。シングルのブレザーには、ウールをベースにナイロンを格子状に織った生地を採用しており、味わい深い表情をお楽しみいただけることもポイントです。

── ダブルの特徴も教えてください。

兼清
ダブルの方は、ニューポートブレザーという、いわゆるアメリカントラッドを感じていただける型に仕立てました。ヘリテージとトレンドの融合を意識したものになっています。また、シングル・ダブルともにいえることですが、蝶貝調のボタンにもこだわりました。我々は、ブレザーとネイビージャケットとを差別化する際、重要になってくるひとつの要素がボタンだと考えておりますので、どうしてもこだわりが強くなってしまいます。丸みのあるアーチを描きながら細かいクレスト(紋章)を表現するという工程もなかなか難しく、試作を重ね、やっとボタンが完成したときはうれしかったです。

── ブレザーを洗えるようにするために注意した点はありますか。

兼清
実はジャケットやブレザーといったアイテムは、身体にフィットするように仕立てるために、熱や蒸気を利用して立体的に仕上げるアイロンワークの役割が非常に大きいのです。しかし、洗ってしまうとアイロンワークで作り出した立体感を損なうことになり兼ねない……。今回のブレザーは洗うことを前提として、例えば襟仕様を切り替えにしたり、胸にあてる芯地を工夫したりすることで、洗った後にも立体感が維持できるよう計算して作っています。

── そして今回『REDA ACTIVE』のTシャツも。

兼清
実はこのTシャツ、ニューヨーカーとしてかなり大きな意味があります。冒頭でREDA社に親和性を感じたと申し上げましたが、これからのニューヨーカーには伝統と革新、その両方を兼ね備えたものづくりが必要だと感じております。とはいっても、“ブレザーのニューヨーカー”として普遍的なトラッドスタイルを継承していく中で、デザイン的な要素の解釈であったり、素材であったり、コーディネートアイテムであったり、そういった部分でモダンな要素を加えていくことが課題になります。ニューヨーカーらしく、ラグジュアリーでありながらもリラックス感を演出できる、そんなアイテムはないか……そこで誕生したのが、上質な“Super120’s”ウールのTシャツです。

── さりげなく光沢感があって、ゆったりとしたシルエットも素敵です。

兼清
ボックス型で、ゆったりとお召しになっていただけるリラックスフィットなシルエットに仕上げました。あえてシェイプを入れていないので、お腹まわりが気になるという方にも上品に着ていただける型になっています。ネイビーとチャコールグレーの落ち着いた2色展開で、ビジネスシーンや公の場でも着用いただけるものにいたしました。

スタイリングテーマは、“リラックス&ラグジュアリー”

── では最後に、ニューヨーカーが考える『REDA ACTIVE』を使ったおすすめのスタイリングとは。

兼清
カジュアルスタイルに取り入れることが多いTシャツを、あえてスラックスに合わせる。カジュアルアイテムとドレスアイテムをバランスよく組み合わせる“スイッチコーディネート”がポイントになるかと思います。『REDA ACTIVE』のブレザーにストレッチのきいたリラックス感のあるスラックスを合わせ、インナーにはTシャツ、足もとにはきれいめのスニーカー……上品ながらも少しリラックス感のあるスタイリングで、今っぽい着こなしをお楽しみいただきたいです。

── 今シーズンのニューヨーカーは、特にウールに注目ですね。

兼清
ウールは、もともと保温性、消臭性などがあり、非常にハイパフォーマンスな天然素材といえます。そこにウール本来が持つ力を最大限まで引き出したのがこの『REDA ACTIVE』です。ぜひ新しい季節に、『REDA ACTIVE』×ニューヨーカーのパフォーマンスウールシリーズでその魅力を存分に体感してください。

Profile

Hironari Kanekiyo

NEWYORKER Men’s デザイナー
兼清紘成



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